新型コロナウイルスの感染拡大を受け宮城県の富谷市教委は22日、子どもたちが自宅でも学べる環境をつくろうと、オンライン授業の導入に向けた教員研修会を行った。ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で市立の全8小学校と講師のいる東京を結び、オンラインによる双方向の授業の可能性を探った。
富谷小には十数人が参加。情報通信総合研究所(東京)の平井聡一郎特別研究員がオンライン学習が進む熊本市の例を紹介。「まずは試して慣れることが大切。段階的に進めてほしい」と助言した。
大型画面に各校の様子が映し出され、教員は「戸惑いはあったが、仕組みが分かり安心した」「オンライン学習が一般化していくと実感した」と話し合った。
市教委は既に、家庭の端末で使えるオンライン教材のIDを児童生徒に提供している。市教委の二階堂浩一郎次長は「オンラインに大きな可能性を見つけた。新しい学校の形を示して子どもたちを迎えたい」と語った。
研修会は以前から企画し、大規模会場で開く予定だった。新型ウイルスの感染拡大に伴い、オンライン開催に切り替えた。