オンライン診療「実施せず」4割=病院の環境整備課題に―民間調査

新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえたオンライン診療について、約4割の病院が「実施しない」と回答したことが13日、病院の経営支援システムを手掛ける「メディカル・データ・ビジョン」(東京都千代田区)の調査で分かった。態勢面の課題を挙げる病院が約9割に上り、実施すると回答した病院の多くもこれから態勢を整えるとみられる。

 政府が院内感染防止を目的に、初診患者のオンライン診療を認めたのを受け、同社は8〜11日、診療所を含まない全国の病院約900を対象にインターネット上でアンケート調査を実施。250の病院から回答を得た。

 オンライン診療を「実施する」と答えたのは38病院で、そのうち既に環境が整っているのは20病院だった。「実施しない」と答えたのは103病院で、残る109病院は「分からない」と回答した。

 実施しない理由としては、システムや人繰りなど「環境整備」を挙げた病院が約9割に上った。次いで、初診患者は情報が少ないことから「診療に対する責任」「需要・ニーズが読めない」といった理由が続いた。 

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