23年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る宮城県気仙沼市の気仙沼漁港に13日、今季初めてカツオの一本釣り船が入港した。カツオの水揚げはなかったが、シーズン到来を告げる船の姿に市場は活気づいた。
6隻が入港し、昨年は不漁に見舞われたビンチョウマグロ計約408トンを水揚げした。
最も早く午前4時半に入港した高知県黒潮町の「栄吉丸」(113トン)は、千葉県銚子沖約150キロの海域で約51トンを漁獲。カツオの餌に適したサイズのカタクチイワシが取れず、現在はビンチョウマグロが主体という。沖光晴漁労長(40)は「餌が整えば、どんどんカツオを水揚げしたい」と話した。
気仙沼漁港の昨年の生鮮カツオ水揚げ量は1万9918トン。津波被害を受けた東日本大震災前から続く首位の座を守り続けている。