カフェインの効果を最大限に生かすには「少量のコーヒーを定期的に飲むこと」

神経科学者が、カフェインについて語ることはあまりありません。しかしChris Chatham氏は、『Caffeine: A User’s Guide to Getting Optimally Wired』の中で、
朝(もしくは1日数回)コーヒーを飲むのが好きな人に使えるTips
毎回コーヒーを飲んで摂取するカフェインで最大限に覚醒作用を得るためには?
といったことなどについて触れています。以下にChatham氏の著書の中から一部ご紹介しましょう。
Photo by Colin and Sarah Northway.
 
『Business Insider』のポストから引用するとChatham氏は、控えめに言っても1時間に20~200mgのカフェインを摂取するのが精神的な覚醒状態としては望ましいと思われると言っています。コーヒー1杯に含まれるカフェインの平均は100~150mgなので、1時間に1杯以上のコーヒーを飲むのは取りすぎです。実際、意識を覚醒させるのが目的であれば、1時間に1杯以下のコーヒーで足りる可能性があります(ただしカフェインは健康にはいい効果があるということ、間違いなく脳にも何らかの興味深い影響があるということをお忘れなく)。
またChatham氏は、カフェインを体内に取り込んでいる間は、自分の強みを生かしたりやり慣れたことをやったり、精神的に悩まされることが少なかったりすると言っています。以前も説明したように、カフェインから得られる意識覚醒の効果というのは、仕事を捗らせたり、簡単にすばやく対処できるようにしたりするものです。カフェインは困難な問題やパズルを簡単に解決したり、抽象的な作業を簡単にする効果はありません。仕事の数時間前にコーヒーを数杯飲めば、仕事が捗って生産性を上げるのにも効果的でしょう。
Chatham氏は、カフェインがどのくらい効果的なのかは、人によっても違うとも言っています。体内にどれくらい吸収できるかは、その人の体によって変わります。ですから、砂糖を少し入れたり、毎朝グレープフルーツを食べていたりすれば、意識が覚醒する時間も少し長くなります。しかし、コーヒーを飲みながら煙草を吸うのはよくありません(ニコチンはカフェインの体内への吸収を早めます)。

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