カフェインを取り除いたデカフェコーヒーを製造販売する、東北大発スタートアップのストーリーライン(東京)は3日、企業を対象に、カフェイン量の異なるコーヒーを提供する新サービスを始める。オフィスやホテルにコーヒーマシンを置いて、従業員や施設利用者にカフェイン摂取の調整を提案できる。健康経営の推進など事業者のニーズを捉え、全国に展開する。
サービス名は「CHOOZE COFFEE for BIZ(チューズコーヒー・フォー・ビズ)」。レギュラー、デカフェ、カフェインを抑えた「ハーフ&ハーフ」の3パターンのコーヒーを選択できる。
豆の価格帯はベーシックからプレミアムまでの3段階で、料金は1キロ2980~4350円。ドリップバッグやカプセルコーヒーも用意している。コーヒーマシンはレンタル、リースまたは買い取りで対応する。
ストーリーラインは東北大と共同で独自のカフェイン除去工程を開発し、オリジナルのデカフェを製品化。東京・日本橋の店舗やオンラインで販売する。覚醒作用や、過剰摂取のリスクなど、カフェインの機能に注目が集まる中、ライフスタイルに合わせて摂取量を調整する「カフェインコントロール」を提案する。
「フォー・ビズ」は同社が本格的に全国展開する初の事業で、年内に200~300カ所への導入を目指す。既に宮城県内の宿泊施設などから引き合いがあるという。豆の産地や焙煎(ばいせん)度が選べるオプションも準備している。