カマキリ化石は新種の虫、香川さんにちなみ命名

岩手県久慈市で見つかり日本で唯一とされてきたカマキリの化石が、別の新種の昆虫だったことが、箕面公園昆虫館(大阪府箕面市)の中峰ひろし館長らの研究でわかった。論文が動物分類学の国際専門誌(電子版)に掲載された。

 新種の学名について、中峰館長らは、昆虫好きでテレビ番組ではカマキリのキャラクターにふんして登場するなど昆虫人気の向上に貢献した俳優香川照之さんに感謝の意を込め、本人の了解を得て「クジベローサ テルユキイ」と命名した。

 化石は約8600万年前の白亜紀後期の地層から2006年に掘り出された。琥珀こはく(長さ約19ミリ)の中に閉じ込められており、カマキリの一種の化石と考えられていたが、中峰館長らが調べたところ、触角や前脚の形状、羽の模様がカマキリとは異なっていた。

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