カメイは7日、バイオベンチャーのユーグレナ(東京)と提携し、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の取り扱いを来年2月以降に始めると発表した。
サステオの備蓄に向け、カメイの塩釜貞山油槽所(宮城県塩釜市)のタンクを改修中で、2月ごろの完成を目指す。運輸会社や官公庁などから受注し、サステオ2、軽油8の割合で混ぜたバイオ燃料を各事業所に納品する。トラック、バスや除雪車、重機など幅広い活用を想定する。
現時点ではガソリンスタンドでは扱わない予定で、価格は非公表。
ユーグレナ社は微細藻類ユーグレナ(和名ミドリムシ)から抽出した油脂と廃食油を混ぜたサステオを横浜市の実証施設で生産し、増産用の商業施設を2025年までに整備する予定。現在はユーグレナ由来油脂の製造量が限られるため、今回は海外から同等の品質を持つ廃食油を輸入し、サステオとして提供する。
カメイによると、商社としてサステオを扱うのは東北で初めて。法人営業部の担当者は「安定的で持続可能なエネルギーの供給を通じて脱炭素社会の実現に貢献する」と話す。