カメラ、パソコン、テレビなどの値下がり目立つ – 2010年の消費者物価

総務省が28日発表した2010年平均の消費者物価指数は、変動の激しい生鮮食品を除く総合指数(2005年=100)で99.3となり、前年比で 1.0%の低下となった。2年連続の下落。前年の1.3%低下に続き大幅な下落率となっている。生鮮食品も含む総合指数は99.6で前年比で0.7%の低下。
品目別では、高校授業料無償化の影響で公立高校授業料が73.8%の大幅下落。教養娯楽用耐久財も19.4%の下落。カメラが34.1%、パソコン (デスクトップ型)が31.8%、パソコン(ノート型)が31.3%、テレビ(薄型)が31.5%などとなっている。一方値上がりが目立ったのは、昨年 10月に一斉値上げしたたばこ。上昇幅は9.6%となっている。
同時に発表された12月の全国消費者物価指数(変動の激しい生鮮食品を除く総合指数)は99.4で、前年同月比0.4%の下落。前年同月を下回るのは22カ月連続となるが、下落幅は縮小傾向が続いている。前月比では同水準。生鮮食品も含む総合指数は99.6で、前年同月比は同水準、前月比は0.3% 低下となっている。10大費目の前年同月比をみると、高校授業料無償化で「教育」が13.0%、家庭用耐久財を含む「家具・家事用品」が3.5%下落。一方でたばこを含む「諸雑費」は6.6%、「光熱・水道」は2.6%上昇している。天候不順の影響などで生鮮食品も10.3%の上昇。なかでもキャベツは 84.3%上昇と高騰した。
先行指標となる東京都区部の12月の消費者物価指数(中旬速報値)は、生鮮食料を除く総合指数が98.3で、前年同月比は0.2%の下落、前月 (12月)比は0.6%の下落だった。10大費目では「教育」(-6.6%)のほか、「家具・家事用品」(-2.3%)や「住居」(-0.8%)なども下落している。一方、タバコの値上げで「雑費」は5.6%上昇。また、「被服及び履物」が1.8%、「光熱・水道」が1.3%それぞれ上昇している。

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