フランスの高級宝飾ブランド「カルティエ」は12日、自社のイベントに登壇予定だったKis―My―Ft2の玉森裕太(33)の出演を取りやめたと発表した。
性加害問題の影響が広告面だけでなく、ブランドイベントの出演にも影響が及び始めた。カルティエのイベントには、9月初旬の時点で他の著名人らと並んで玉森の名前が出席予定の「セレブリティ」として並んでいたが、この日「出演者変更」として玉森が参加しないことが明らかになった。
出演取りやめについて同社は「玉森さんは広告契約してるわけではなく、ゲストとしての出演ですが、社として昨今のジャニーズ事務所の性加害問題の状況を鑑(かんが)み、玉森さんの出演の取りやめを判断しました」とコメント。玉森側から参加取りやめを申し出たわけではなく、同社側から出演の辞退を勧告する形だったという。
2017年に米有力映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン被告(71)に対する告発から始まり、後に世界に広がっていった「#MeToo」運動をはじめ、海外では性加害問題への対応が日本国内より敏感、かつ厳しい批判にさらされる傾向がある。海外ブランドのCMに起用されているジャニーズタレントも多数おり、今回の判断は他社にも波紋を広げることになりそうだ。