新型コロナウイルスの影響を受ける仙台市などのカレー店15店が協力し、各店を巡ると景品が当たるスタンプラリーを15日に始める。景品に宮城県産農水産物などを用意し、同様に需要減に苦しむ生産者も支援する。クラウドファンディング(CF)を始め、景品購入に協力を呼び掛けている。
「仙台カレートリップ スタンプラリー」と題し仙台市の専門店3店でつくる「東北カレー同盟」が企画。市内や宮城県名取、岩沼両市のカレー店に参加を呼び掛けた。
スタンプを3個集めると1回抽選でき、以降は4個集めるごとに抽選回数が増える。スタンプがたまれば台紙を撮影し、無料通信アプリLINE(ライン)を使って応募する。期間は3月末まで。4月以降の抽選会で県産の牛肉や豚肉、ブランド米などが当たる。
カレー同盟によると、コロナ禍で客数が減っている店が多く、感染防止策を講じた上で来店のきっかけをつくる。新しいひいき店を見つけてもらうのも狙い。
景品を提供する生産者も期待する。宮城県角田市で牛肉直売所「ベコ屋の洋ちゃん」を営む畜産農家山田洋一さん(65)は「外食需要の減少が直撃した生産者にはありがたいと思う。商品も知ってもらえる」と話す。
カレー同盟に加わるスリーフレーバーカレー(仙台市宮城野区田子)店主の加藤宏幸さん(38)は「お客さんにも店にも生産者にも利がある取り組み。新型コロナ収束後も続くモデルをつくりたい」と意気込む。
CFは専用サイト「キャンプファイヤー」で50万円を目標に2月末まで実施中。支援者には金額に応じスタンプラリーの抽選券や冷凍カレーなどが贈られる。連絡先はスリーフレーバーカレー022(209)4027。