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最近の自動車は燃費が向上しているといい、それならばと古い車から新車へ乗り換える人も多いことだろう。
しかし実際に乗り換えてみて、燃費が思ったほどよくないという経験をしたことはないだろうか。実はそんなユーザーが世界中におり、調査をしたところメーカー公表値との大きな乖離があったという調査結果が報じられている。
■ 乖離は平均8%から40%へと大幅増加
実際に走ってみると思ったほど燃費が伸びない、燃費が悪いということはガソリンをより多く消費し、同時にCO2排出ガスを多く出す結果となる。
公表値と実際の値との乖離は少なければ少ないほどいいが、この乖離がここ最近増加傾向だ。
T&E’s 2015 Mind the Gap reportによると、CO2排出ガス・燃費のカタログ値と実際の値との乖離は、2001年の平均8%から2014年、40%まで増加したという。
その中でも特に乖離が大きかったのが、メルセデス A/C/Eクラス、BMW 5シリーズ、プジョー308で、約50%の乖離があった。
この結果はつい先ごろ発覚し、今もホットな話題となっているVWのDefeat deviceを使用した証左とはならないが、それに近いシステムが作動している結果と思われ、EU政府はディーゼルだけではなく、ガソリン車のCO2排出 ガステストについても調査する必要があるだろう。
この背景にあるのは厳しいCO2排出ガス・燃費規制にあるが、やはりこのようなリアルワールドとの乖離が大きいようでは、テスト自体が無意味、かつ地球環境にも、ユーザーのお財布にもよくない結果となるため、早急な是正、体質改善を求めたい。