ガーナが事実上のデフォルト、大半の対外債務支払いを停止

[アクラ 19日 ロイター] – 経済危機に見舞われているガーナは19日、大半の対外債務について支払いを停止し、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った。 同国財務省は「暫定的な緊急措置」として、ユーロ債や商業ローン、ほとんどの二国間借り入れの返済をしないと発表。「ガーナが抱える債務の持続可能性を図るために全ての対外債権者と協議に入る用意がある」と付け加えた。 ガーナは先週、国際通貨基金(IMF)から30億ドルの融資を受けることで実務者レベルの合意に達した。既に国内債務に関しては再編プログラムを発表したが、IMFは包括的な債務再編を支援の条件としている。 今年初め、複数の格付け会社がガーナの格付けを引き下げて以降、同国は借り換えに苦戦を強いられてきた。9月時点の公的債務は4674億セディ(リフィニティブのアイコンに基づくと55億ドルに相当)で、このうち42%が国内債務。 9月の国際収支は34億ドル強の赤字で、前年同月の16億ドルの黒字から悪化した。 足元では歳入の70─100%が債務返済に充てられ、国内の物価上昇率は11月に最高で50%に跳ね上がった。

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