キッコーマンは29日、来年3月から、しょうゆやみりんなどのワンタッチキャップを採用したボトル商品を対象に、いたずら防止機能を強化すると発表した。
対象商品はしょうゆとみりん、つゆ類、たれ類など約400種類。ワンタッチでキャップをはずし、内側の中栓を引っ張って使用する「ワンタッチキャップ」のキャップ部分にシールをかぶせ、商品が未開封であることを一目で判断できるようにする。国内約10カ所の生産拠点計で9億円の設備投資を行い、来年3月から順次、切り替え、2012年末までに完了する予定。
ワンタッチキャップは、片手で開けたり、わずかな力でも簡単に開封できることから需要が高い。そのため、同社は昨年春から、しょうゆなどで、キャップを一回ひねってあけると元の状態に戻らないスクリュー型キャップから切り替えてきた。だが、ワンタッチキャップは店頭で未開封かどうか判断しにくいことから、同社は安全性や衛生機能強化のため、新たな防犯対策が必要と判断した。