キッチンカーやイベント開催 仙台で8日から横丁使った社会実験 市役所周辺の回遊性探る

 仙台市は青葉区の勾当台公園市民広場と、一番町四丁目商店街に通じるつなぎ横丁を活用した社会実験を8~10日に実施する。市役所本庁舎の現地建て替え後をにらみ、商店街から市役所までの回遊性、小区画でのキッチンカー利用の可能性などを探る。(せんだい情報部・門田一徳)

 実験エリアは、再整備工事が未着工の市民広場西側とつなぎ横丁。期間中、カレーやチュロス、コーヒーなどを販売するキッチンカーが最大6台出店する予定。

 9日は市民広場で荒町、長町、なかやま、八幡町の4商店街によるマルシェがあり、パンや焼き菓子などを販売する。2028年度オープン予定の新本庁舎に設置される電子掲示板が東一番丁通からどう見えるのか紹介し、社会実験の誘客効果を検証するため掲示板付きの車両を置く。

 つなぎ横丁では、仙台市のNPO法人「メディアージ」がまちづくりの対話イベントを開く。

 10日は市民広場に大型の組み立て遊具や人工芝を配置し、プレースペースを開設する。つなぎ横丁では、県内の地域おこし協力隊員らによるトークイベントを行う。

 社会実験に伴い、つなぎ横丁は9日の午前11時~午後9時、10日の午前9時~午後6時に車両通行止めとなる。イベントと交通規制の詳細は、仙台市のウェブサイトに掲載する。

 定禅寺通を挟んで南側の一番町四丁目商店街では、多彩な料理や飲み物を提供する夜間集客イベント「Bang BAR SENDAI(バンバルセンダイ)」が同じ日程で開催される。

 社会実験は22、23年度に続き3回目。市本庁舎整備室の担当者は「新本庁舎完成後の効果的な一体利活用につなげたい。ぜひ、商店街からつなぎ横丁と市民広場に足を伸ばしてほしい」と呼びかける。

 市は12月下旬にも同様の社会実験を計画する。

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