宮城蔵王キツネ村(宮城県白石市)でキツネに持ち物を奪われたとする動画が、Twitterに投稿されたことを受けて、キツネ村の運営会社は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、投稿者による「自作自演によるもの」だったと明らかにした。
施設に設置している監視カメラには「投稿者の動画の前後の行動が記録されております」として、投稿者に対して、警告と法的な対応を検討しているという。
●「あ〜」リュックを引きずられたと「告発」するツイート
キツネ村は、キツネとふれあえるテーマパークだ。
問題となった動画は3月28日、キツネ村で撮影したものとして投稿された。「リュックを早いスピードで引きずっていかれた」「ここは子供は危ないと思う」などという言葉も添えられていた。
動画には、キツネにリュックが引きずられ、投稿者と思われる人物による「あ〜」などと言う声もおさめられている。
一方、この投稿者に対して、「(施設では)荷物を地面に置かない、ひらひらした長いものは荷物の中に入れ出さない等、入場前の注意事項を無視して撮影されたもの」などと、やらせを疑う声も多数あがっていた。
この投稿者のアカウントは4月3日時点で凍結されている。
わざとキツネに持ち物を奪わせて撮影したのではないかとする指摘があがっていることについて、キツネ村を運営する有限会社「蔵王キツネ村」は取材に対して、冒頭のように「自作自演」と断じた。
また、あくまで想像としつつ、「キャットフードみたいな袋がカバンから出てたのであくまで創造なんですがあげていたかも?(※ママ)」とも。
「お客様には入場する前に注意喚起をいやになるくらいオーッバーに注意しております」との表現で、運営にあたっては、物が取られるなどの事態が起きないように説明を尽くしているのだという。
「当社としては、同様の事が起きないよう、一層の監視の強化をしていきます」としている。また、公式サイトでも「この投稿者は最初キツネを蹴飛ばしたり場内を走り回って鞄を振り回していることが防犯カメラの映像に映っていました」と説明している。
●キツネは無事?
SNS上では、誤飲など、キツネの健康を案じる声もある。
キツネ村の担当者は「ご心配をおかけしているキツネ達の様子ですが、現時点では問題は出ておりません。現在、経過観察しております」と述べた。
なお、投稿者からは連絡がないという。