キムチテロにタイヤパンク…韓国の日本車オーナーらが続々と被害訴え=韓国ネット「恥ずかしい」

2019年7月9日、韓国・ソウル経済によると、日本政府による半導体材料の輸出規制を受け韓国で日本製品不買運動が拡散する中、日本車を所有する市民から不安の声が上がっている。

記事によると、韓国のインターネット上などでは最近、トヨタ、レクサス、日産、ホンダなど日本車オーナーの被害が相次いで報告されている。ソウル市内に住むあるトヨタ車オーナーは先週末、自宅アパートの駐車場に停めてあった車のタイヤがパンクさせられているのを発見した。タイヤにはとがったもので刺された跡があったという。同オーナーは「駐車場には6台の車が停まっていたが、私の車だけ日本車だったので“テロ”を行ったようだ」とし、「韓国国民に被害を与えてまでする不買運動は暴力的で、間違っている」と訴えたという。

大邱に住むレクサス車オーナーは「映画館の地下駐車場に停めたところ、車にキムチをかけられる“テロ”に遭った」とし、「監視カメラで確認がとれず犯人の特定が難しい状態。刑事処罰はできず民事訴訟で損害賠償を請求しなければならない」と説明した。

その他にも、赤いスプレーで「売国奴」と落書きされていた、ボンネットが鍵のようなもので傷つけられていた、洗車場で日本車に乗っているとの理由で文句を言われた、マンションの駐車場に「日本車は駐車禁止」とのポスターを貼られたなどの被害も報告されているという。

このニュースを見た韓国のネットユーザーからは「恥ずかしい」「それを愛国と考える人が情けない」「やり過ぎだよ。すでに購入していた人たちに罪はない。これから買わなければいいだけ」「そのうち、日本人と結婚した人を罰するとか言い出しそう。しっかりしよう。こんな国民意識では日本に勝てない」「半導体素材は日本産。パソコンもスマホも処分しろと?」「こんなニュースを見たら日本より韓国を嫌いになってしまう」など批判的な声が上がっている。

一方で「これこそ愛国だ」「正直、日本車を見ると不快。日本車を買った人が悪い。民族意識のない人たちにこの国で平穏に暮らす資格はない」「こんな時に堂々と日本車に乗れる神経が分からない。カバーで隠すくらいの配慮は必要だよ」など理解を示す声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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