「家計のやりくりに困って相談にくる方には、共通の行動パターンがあります。ついやりすぎてしまう、周りの情報に振り回されやすい、結果を急ぎがち、この3つに心当たりのある人は要注意です」
そう話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万5,000人以上の家計を見てきた中で、お金が貯まる人、貯まらない人の習慣に一定の傾向があることに気づいたという。
「お金が貯まらない人は、やる、やらないの差が極端でバランス感覚がない場合が多いんです。不要な保険を見直すとなったら全部解約してしまったり、知識のないままいきなり新しいものに飛びついたり。仮想通貨はそのいい例で、すぐに儲かりそうだからと、よくわからないままリスクの高い投資に手を出し、結果、損をしてしまいがち」(横山さん・以下同)
いっぽう、お金が貯まる人は長期的な目で自分に合う節約、貯蓄法を見極め、臨機応変にお金の使い方を決める。自分の中にブレない軸があるので、周りの情報に惑わされることもない。
「自分は違うと思っている人ほど、意外とNGな行動パターンを繰り返しているものです」
そこで、あなたも“ざんねん”な習慣にハマっていないかチェック! 毎日の生活習慣が大きな差になる“ざんねん”な『ちりつも』は、どっち!?
■お金の使い方
<日々の買い物は現金。固定費だけクレジットカード払い> or
<キャッシュレス決算でポイントをゲットしまくる>
“ざんねん”なのは<キャッシュレス決算でポイントをゲットしまくる>。スマホアプリによるキャッシュレス決済は、決済ごとに数%のポイント還元を受けられるが、キャンペーン等で還元率が高くなると還元自体が目的になりがち。
「ポイント欲しさに、『必要なもの』と『単に欲しいもの』の区別がつかなくなり浪費に陥る人が増えています。クレジットカードのポイントも同様。キャッシュレスの管理に自信がない人は、一度現金払いに戻しましょう」
■毎日の買い物
<多少安売りしていても不要なものは買わない> or
<特売日に日用品をできるだけまとめ買いする>
“ざんねん”なのは<特売日に日用品をできるだけまとめ買いする>。
「『安いから』というもっともらしい理由で日用品を大量に買う行為は、じつは浪費になる可能性が。家にストックがあふれていると、かえって『たくさんあるから、どんどん使わなきゃ……』という強迫観念におそわれ、無駄遣いにつながることも。長期的な目で見れば、値段に惑わされず、必要なものを必要なだけ買うほうが節約になります」
目の前の得だけを考える買い物の仕方は改善しよう。