キヤノン、4Kディスプレー初参入 映画製作や放送用に年明け発売

 キヤノンは7日、高精細な映像の「4K」規格に対応する業務用ディスプレーを初めて商品化し、来年1月下旬に販売開始すると発表した。映画製作や放送現場での利用を見込む。すでに発売している業務用のカメラなどと合わせて売り込む。
 発売するのは、30型の「DP-V3010」で、想定価格は約300万円。画面内の色や輝度のムラを防ぎ、忠実な色再現をできるようにした。編集室やスタジオで画質を確認する際などの利用を想定している。
 米国などの映画製作現場で4Kをはじめとする高画質な映像へのニーズが高まっているほか、日本では来年にも4Kの試験放送が始まる見通しだ。
 キヤノンは昨年から映画撮影に使われる業務用カメラを発売。一眼レフカメラなどに続く新たな収益源にしたい考えで、ディスプレーも用意することでシェア拡大を目指す。

タイトルとURLをコピーしました