キリンHD、ファンケルにTOBで完全子会社化の方針…ヘルスサイエンス事業を強化

キリンホールディングス(HD)がファンケルに対して株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化する方針を固めたことがわかった。近く発表する見通しだ。 【写真】キリンHDの南方社長

 ファンケルは化粧品やサプリメントなどの健康食品に強みを持つ。キリンHDは2019年にファンケルと資本・業務提携契約を結び、ファンケル株の約33%を保有していた。

 キリンHDの主力であるビールなどの酒類事業は世界的な健康志向の高まりを受け、今後、伸び悩むことが予想される。

 一方、成長分野として、酒類の技術と医薬品を融合させたヘルスサイエンス事業の強化を目指している。キリンHDは完全子会社化で、ファンケルの持つノウハウを取り込み、成長につなげていく考えだ。

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