宮城県内の有望な起業家を発掘して支援するコンテスト「センダイ・フォー・スタートアップス!ビジネスグランプリ2017」の公開プレゼンテーションが5日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた。大賞には、女川町に工房を立ち上げ、ギター製造を手掛けるセッショナブル(青葉区)の梶屋陽介社長(33)が選ばれた。
プレゼンテーションでは、55件の応募のうち、書面などの審査を通過した13法人の代表が市民約170人の前でビジネスプランを紹介。大賞に輝いたセッショナブルは、宮大工の技術を取り入れた独創的なギターの製作に加え、女川に漁業以外の産業を創出する社会性の高い取り組みなどが評価された。
梶屋社長は「多くの支援があって今がある。今は月産15本ほどだが、1年後には月産100本できるように規模を拡大していきたい」と話した。
コンテストは今年で3回目。起業予定の学生や創業5年以内の地元事業者のほか、新分野に挑む「第2創業」の事業者を対象に仙台市などが支援する目的で始まった。