生活保護の受給者らが給付金をパチンコやギャンブルで浪費することを禁じる兵庫県小野市の「福祉給付制度適正化条例」が27日、市議会本会議で賛成多数で可決、成立した。条例は市民に浪費についての情報提供も求めており、今後、運用の在り方をめぐって議論が高まりそうだ。4月1日に施行する。
条例は、受給者、市民、市それぞれの責務を規定。受給者は給付金を「生活を維持できなくなるほど」にパチンコなどで浪費してはならないと定めた。また市民に対しては、浪費の状況や逆に経済的に困窮している人の情報提供を求める。市は情報を基に「適正化推進員」が実態を調査し、改めて対応を決める。