クルマのボディカラーが持つ意外な効果6選

黄色いクルマは虫の集中攻撃にあう

1)事故に遭う確率が少ないといわれる色

 明るい色のほうが事故に遭う確率は少ないと言われる。当たり前といえば当たり前なのだが、じつはキチンとしたデータがないのもまた事実だったりする。事故率で言えば、明るい色以外に、膨張色と収縮色も関係する。前者は黄色や明るい青、ピンクなどのはっきりした色で、後者は黒や茶色などの落ち着いた色のことで、同じクルマでも大きく見えるか、小さく見えるかの違いが出てくる。大きく見えたほうが事故率は少ないとされている。

2)虫が寄ってこない色

 寄らない色というか、寄る色というのがある。それが黄色。花に見えるからなどいろいろな説があるが、実際の取材時にクルマを並べていても黄色にたくさんの虫がよってくるのは確かだ。夏などはけっこう違いが出るので虫嫌いな方は黄色以外を選んだほうがいいかもしれない。

3)汚れが目立たない色

 これはもちろん黒などの濃い色で、白などの明るい色は目立ちやすい。メタリックのシルバーなどはその真ん中ぐらいだ。

ブラックは熱しやすく冷めやすい

4)洗車キズが目立たない色

 洗車キズのような細かいものは白くなる傾向がある。だから黒系はとても目立つし、白は溶け込んでしまって目立たない。ハイヤーなどの深みのある黒は手入れにとても気を使う。

5)塗装で合わせやすい色

 凹んだのでリペアに出したら、そこだけ色が違うというのはたまにある話。要は色合わせがうまくできていないからなのだが、メーカーの色データだけでは合わず、退色分をカンと経験で合わせないといけないのでとても難しい。合わせやすいのはソリッドで、逆に合わせにくいのはメタリック系。正確には塗りが難しく、フレーク状の鉄粉の向きが純正と違ってしまいがちで、反射がうまく合わずに色に違いが出てしまう。

6)日光で熱くなりやすい色

 これはもちろん黒で、光りを反射する白や明るいメタリックは温度が上がりにくい。以前実際に計測したところでは10度近い差が出たほど。こうなると車内の温度にも影響が及ぶのは当然で、エアコンの稼働にも影響して燃費も悪化させる。だから、プリウスのグリーンは熱が上がりにくい特殊な塗料となっている。

 逆に、黒は冷めやすい色というのはあまり知られていないことで、熱を外に逃がす放射率というのは、吸収率と同じ。つまり黒は熱くなりやすいけど、冷たくもなりやすい色というわけ。ラジエータが黒く塗られているのもこの理由からだ。

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