クロソイ稚魚8万匹出荷 鶴岡→宮城・南三陸の養殖業者

東日本大震災で被害を受けた宮城県南三陸町の養殖業者に、山形県鶴岡市の山形県栽培漁業センターが23日、クロソイの稚魚8万匹を出荷した。24日も7万匹を送る。
 南三陸町の養殖業「大庄水産」の輸送トラックの荷台に、センター職員らがバケツリレーで稚魚を移した。
 大庄水産の大森庄二郎社長は「養殖業の仲間が減ってつらいことも多いが、頑張って育てて一日も早く市場に出荷したい」と話した。
 成魚として販売するまで2年半から3年かかり、主に仙台圏で流通するという。
 岩手、宮城両県の稚魚育成設備は津波で壊滅し、再開のめどが立っていない。
 山形県栽培漁業センターは震災直後から被災漁業者の注文に応じ、それまで扱いが少なかったクロソイやアユの稚魚を優先的に育て、出荷している。

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