プレイステーション用ドライブシミュレーターの「グランツーリスモ6」が、ソフトウェアとして初めて FIA(国際自動車連盟)からの認定を取得しました。また、FIA はグランツーリスモを開発するポリフォニー・デジタルと長期パートナーシップを結び、2015年にも初の FIA 公認オンラインチャンピオンシップ開催を予定しています。
グランツーリスモの特徴は、他のレースゲームとは一線を画する徹底したリアル志向なところ。そのリアルさは、本職のレーシングドライバーが初めて走るコースで事前練習に使っていることを公言するほどです。さらに、2008年からは欧州日産とともにプロドライバー発掘育成プログラム GT アカデミーを創設。すでに何名ものプロドライバーを輩出しています。GTアカデミーは、日本は含まれないものの、2014年も世界26の国と地域でプロドライバー候補を集めて開催中です。
今回 FIA が認定したのは、グランツーリスモ6の中の4つのレーシングコース。どのコースかは明らかになってはいませんが、グランツーリスモのプロデューサー山内一典氏によると、認定を受ける際に FIA の審査員がトラックそのものだけでなく、コース内外の安全設備、景観の再現性まで厳しくチェックしたことを明かしています。このことから、選ばれたのは実在する世界的なクラシックコースと予想されます。なお、今回は4コースの認定にとどまりましたが、今後もその他のコースについて審査を受けていくとのこと。
さらに、FIA はグランツーリスモを開発するポリフォニー・デジタルと長期パートナーシップを締結し、2015年には初の FIA 公認オンラインチャンピオンシップを開催することもアナウンス。どのような形態になるのかはまだわかりませんが、GT アカデミーに続いてゲームプレイヤーが世界を相手に挑戦できる一大イベントとなりそうです。
一方、その GT アカデミーを主催する日産は、英国で6月26~29日に開催の伝統的イベント「グッドウッドフェスティバル」にてグランツーリスモ15周年記念のコンセプトモデル「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」を公開しました。
この車はグランツーリスモ6のアップデータとして提供される「Vision Gran Turismo」向けに日産がデザインしたモデルを、コンセプトカーとして実際に制作したもの。日産は、「グランツーリスモ6でこの車をドライブし、日産がお約束する わくわくするイノベーション を体感してほしい」と語っています。