宮城県岩沼市は昨年11月に閉館したグリーンピア岩沼(岩沼市)のホテルの新たな運営事業者を公募した結果、ホテルテトラ(北海道函館市)を選んだと発表した。早ければ今年10月の営業再開に向け調整する。
2月中のプロポーザル公募に県内外の4社・グループから応募があり、庁内でつくる審査会が運営計画などを評価した。実績や将来性などホテルテトラの評価点が最も高かったという。
同社は1980年設立。グループで青森、秋田、山形各県など全国25カ所にホテルを展開し、宮城進出は初めてとなる。三浦孝司社長は取材に「雇用などで地域に貢献できると考えている」と話した。
市が貸し付けるのは、ホテル関連部分の敷地約4500平方メートルや地上3階・地下1階のホテル1棟(客室47室)、木造平屋のロッジ5棟など。5~10年の無償貸し付けで、土地代は5年後に見直しを協議する。
ホテルは2004年、阪急阪神第一ホテルグループの第一ホテルサービス(東京)が市から施設を借り受けて開業した。新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少し、昨年11月末に営業を終えた。