グーグル、中小企業のウェブサイト作成支援

グーグルは13日、簡単にウェブサイトを作成できる中小企業向けサービス「みんなのビジネスオンライン」を始めたと発表した。KDDIウェブコミュニケーションが提供するウェブサイト作成ソフト「Jimdo(ジンドゥー)」を活用。中小企業の販路拡大や情報共有を後押しする。
 グーグルの有馬誠代表取締役は同日の会見で、「できるだけたくさんの方にビジネスをオンライン上で展開してもらいたい。僭越だが、日本の中小企業を元気にしたい」と述べた。
 同社によると、日本ではネット上で買い物をする利用者が9割を超える一方、中小企業の7割以上に当たる約300万社がウェブサイトを持たず、「機会損失につながっている」(有馬氏)という。
 このため、新サービスはKDDIのノウハウを生かし、専門知識がなくても15分程度でホームページが作成できるようにした。ウェブページのひな形を14業種に分け、計84種類用意し、簡単な作成を可能にした。サイト上でネット通販も展開できる。
 サービスは開始から1年間は無料で提供し、年間で15万社の利用を目指す。2年目からは月々1470円を課金するが、有馬氏は「まずは利用者の利便性を拡大し、金銭面は後。採算は考えてない」と述べた。KDDIの田中孝司社長は「1年目は投資と考えている。満足してもらった場合に2年目以降も使用してほしい」と話した。
 同サービスには、独立行政法人の中小企業基盤機構なども参加。中小企業への宣伝や普及を図るほか、全国の商工会議所でのセミナーなども実施していく予定という。

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