インターネット検索大手グーグルは18日、東日本大震災で被害を受けた三陸沿岸を海から記録する「海からのストリートビュープロジェクト」を気仙沼市を皮切りに始めた。岩手、宮城両県で撮影を計画し、2015年1月にもネット上の地図サービスで公開する。
計画では、宮古市田老から塩釜市にかけての8エリアを中心に小型船から陸上を撮影し、自然豊かな三陸海岸や復興に向かう漁港の景観を記録する。陸前高田市、石巻市でも順次予定しており、年内に撮影を終える。
18日は気仙沼市唐桑町の宿舞根漁港で、360度撮影可能な特殊カメラを搭載した船外機船を航行させた。同社の担当者は「海から見た風景から、被災地が海と共に生きている姿を伝えたい」と狙いを話した。
11年7月から被災地の陸上ストリートビューや震災遺構を撮影している「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」の一環。今回は同社のオペレーターに加え、撮影機材を貸し出して地元ボランティアがプロジェクトに参加する。