ケヤキ並木で飲んで食べて 仙台・定禅寺通の歩道 15日まで社会実験 露店、ライブ演奏も

仙台市青葉区の定禅寺通の立体駐車場跡地に露店やキッチンカーを並べ、歩道に設置したテーブル席などで飲食を楽しんでもらう社会実験が行われている。歩道を活用したにぎわいづくりの調査が目的で、地元の一般社団法人「定禅寺通エリアマネジメント」が15日まで実施する。

 会場は国分町通との交差点北西角のオフィスビル周辺。総菜パンや蒸しがき、弁当、カレーなどの販売店が交代で出店し、ビールや焼酎なども提供する。

 プロサックス奏者らのライブもあり、11日は午後6時から1回、12日以降は正午から最大4回演奏する。国内ヒット曲を中心に各回30分程度を予定する。

 歩道にはテーブルと椅子を配置。露店や周辺の店などからテイクアウトした食べ物や飲み物をケヤキ並木の下で味わってもらう。

 社会実験初日の5日正午過ぎには昼休み中の会社員らが訪れた。青葉区の会社員小野寺圭史さん(25)は「普段は通り過ぎるだけだったけど、椅子があると公園みたいで気持ちよく過ごせる」と話した。

 定禅寺通エリアマネジメントはNTT東日本の協力を得て、人の流れや滞在時間を測定する。担当者は「露店やライブによるにぎわいづくりの効果と潜在力を確認したい」と語る。

 昼の部は午前11時~午後3時、夜の部は午後5~10時。定禅寺通を人中心の公共空間にしようと、市は車道を減らして歩道を拡幅するなどの再整備を2028年度までに行う。

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