ゲームを仙台で作って!「ずん子」VRでPR

千葉市で今月15~18日にあった世界最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2016」で、仙台市への企業進出をアピールする仮想現実(VR)映像が初公開され、ゲーム企業関係者の関心を呼んだ。青葉区の専門学校デジタルアーツ仙台の卒業生5人のサークル「A&I」が作成した。

映像は約3分間で、プレーヤーは仙台に向かう電車に乗ったとの設定。車両内で東日本大震災の復興応援キャラクター「東北ずん子」ら乗客の会話や中づり広告を通して仙台の立地や住環境の良さ、進出を支援する市の制度を見聞きすることができる。
スマートフォンで映像を再生する。目と耳を覆うVR用の機器「ヘッドマウントディスプレー」にスマホを装着し、視線を動かすことで映像を進めていく。
A&Iは、VRゲームの制作による起業を目指している。代表の中野智文さん(25)は「スマホのVRはゲーム機より画質が落ちるが、大掛かりではなく、気軽に遊べる利点もある。起業に向けて課題と手応えがはっきりした」と話す。
映像の制作を依頼した仙台市の担当者は「仙台には若い技術者が多く、進出先として魅力的だということを、ゲーム企業などに興味を持ってもらいたかった」と狙いを説明。観光など市の関連イベントで積極的に活用していく。

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