コメ作柄概況 東北全県「やや良」

 東北農政局は27日、東北6県の2014年産米の作柄概況(15日現在)について、全県で「やや良」(作況指数102~105)と発表した。同時期の調査で、6県とも「やや良」以上となったのは2000年以来、14年ぶり。東北全体では3年連続の豊作となる見通し。(18面に関連記事)
 各県の作柄は図の通り。地域別では、やませの影響が少なかった岩手県東部が「良」(106以上)で、他の全域が「やや良」だった。出穂期以降の登熟は、「やや不良」となった山形を除き、5県で「平年並み」となっている。
 穂数は青森、岩手、秋田、山形が「多い」(平年比106%以上)、宮城、福島は「やや多い」(102~105%)。1穂当たりのもみ数は宮城、福島が平年並み(99~101%)で、他の4県は「やや少ない」(95~98%)だった。
 東北農政局は「気温や日照時間などがおおむね平年を上回って推移したため、順調に生育している。7、8月の豪雨で一部に田んぼの冠水や土砂流入などの被害はあったが、現段階では作柄の大幅な低下につながる要因にはなっていない」と説明している。
 東北6県を含む早場地域の19道県の作柄は「やや良」が10県、「平年並み」は北陸や中国地方などの8県。北海道は「良」となっている。
 東北の地域別内訳は次の通り。
 【青森】やや良 青森、津軽、南部・下北
 【岩手】良 東部▽やや良 北上川上流、北上川下流、北部
 【宮城】やや良 南部、中部、北部、東部
 【秋田】やや良 県北、県中央、県南
 【山形】やや良 村山、最上、置賜、庄内
 【福島】やや良 中通り、浜通り、会津

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