コメ作況 宮城・山形で「やや良」青森・秋田は「やや不良」

 農林水産省は31日、2022年産水稲の作柄概況(8月15日現在)を発表した。東北では宮城、山形両県が「やや良」(平年比102~105%)の豊作基調。岩手、福島両県が平年並み(99~101%)で、青森、秋田両県が「やや不良」(95~98%)の見通し。

 東北では6月前半に低温や日照不足の地域があったが、以降は気温が高い日が続いた。6県の出穂期の最盛期(出穂済みの面積割合が50%)は平年より1、2日遅いか、平年並み。

 東北農政局によると、業務の効率化を目的に現場で実測したデータを使わず、気象データと人工衛星データを基に予測した。9月分からは実測データを取り入れて精度を高め、各県地域別の概況や穂数、全もみ数、登熟の見通しも公表する予定。

 7、8月は各地で記録的な大雨に襲われた。農政局の担当者は「(実測データではないため)大雨の被害状況を正確に反映できていない部分がある。今後の実地調査などで冠水や土砂流入の影響や被害面積を把握し、収穫量や品質を注視したい」と話した。

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