コメ放射性物質 宮城県、32市町村で予備検査

2011年産米の放射性セシウム濃度の検査について、村井嘉浩宮城県知事は8日の定例記者会見で、県内のほぼ全域に当たる32市町村で予備検査を実施する方針を正式表明した。予備検査は8月下旬~9月上旬に始まる見込み。
 予備検査のサンプル数は、空間放射線量の基準を超えた14市町ではおおむね各5地点。県が独自に選定した18市町村では計約50地点を調べる。作付けのない女川町、面積の小さい塩釜市、七ケ浜町は実施しない。
 コメ1キログラム当たり200ベクレル以下だった場合、収穫後の本検査では1950年当時の旧市町村ごとに1~2地点で採取。計約400地点で濃度を測り、あらためて200ベクレル以下なら販売可能とする。本検査で200ベクレルを超えれば、その市町村を重点調査区域に指定、作付面積約15ヘクタールごとに調べる。
 予備検査で200ベクレルを超えた市町村も重点調査区域として調査。500ベクレル超の場合、旧市町村単位で出荷停止を指示し、全量廃棄を義務付ける。
 県は12日、検査前のコメの出荷自粛を全稲作農家に要請する予定。同日、市町村、農協、コメ卸業者向けの説明会を大崎市と大河原町で開き、検査の概要を説明する。

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