宮城県は1日、2011年産米の放射性セシウム濃度を調べる収穫前の予備検査で、県南1市4町の計25地点のうち結果の出た19地点の玄米は全て不検出だったと発表した。宮城県内の検査結果が出たのは初めて。角田市と大河原町は予備検査を終え、収穫後の本検査に進む。
不検出だったのは、角田市と大河原町が検査した5地点全て。柴田町は5地点のうち4地点、丸森町は8地点のうち4地点、川崎町が2地点のうち1地点。いずれも放射性セシウムが存在しないか、測定下限値(1キログラム当たり20ベクレル)を下回った。
角田市と大河原町は9月初旬に稲刈り後の本検査を、1950年の合併前の旧市町村単位で実施する。200ベクレル以下だった場合、県が農家に要請している出荷自粛が市町村ごとに解除され、新米の販売が可能になる。
予備検査の結果が出ていない柴田、川崎町のそれぞれ1地点、丸森町の4地点については、近く結果が出そろう見込み。
予備検査は県内32市町村の計134地点で実施する予定。今月20日ごろには全ての地点で測定結果が判明する見通し。