三重県のコメ卸業者による産地偽装問題で、警察は24日、日本農林規格(JAS)法違反などの疑いで関係先に家宅捜索に入った。NNNの取材に対し、この会社の元従業員は、社長の関与の下で「30年以上前から偽装が行われていた」と証言した。
24日、三重県警が家宅捜索に入ったのは、三重県四日市市のコメ卸業者「三瀧商事」とその関係先。この問題は、三瀧商事が少なくとも3年前の10月から外国産のものを混ぜたコメを国産米と偽って販売するなどして不正に利益を得ていたもので、偽装されたコメの量は過去最大の約4400トンに上るとみられている。
三瀧商事の元従業員は23日午後、NNNの取材に対し、「30年以上前から食品偽装は行われていて、その際、現在の社長も不正を把握していた」と証言した。
三瀧商事の元従業員「(Q社長は知っていた?)絶対知らないはずはない。間違いなく知っています。自分が指示してます」
警察は24日の捜索で関係資料などを押収し、偽装の全容解明を進める方針。