コロナ「影響」で死亡1490万人、コロナ「感染」による死者の3倍に…WHO推計

【ジュネーブ=森井雄一】世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で、2020~21年の2年間で1490万人が死亡したとする推計を発表した。間接的な影響も含まれており、同期間のコロナによる死者数の3倍近くに上った。 【写真】ひつぎに納められたコロナ感染者の遺体

 WHOによると、21年末時点のコロナ感染による死者数は約550万人だった。

 推計は、WHOと国連経済社会局が招集した専門家らが、パンデミックが起こらなかった場合に予想された死者数と実際の死者数とを比較して算出した。感染だけでなく、医療機関の負担が増大したことで適切な治療が受けられなかったために死亡した、別の病気の患者なども含まれる。

 WHOのテドロス・アダノム事務局長は「データはすべての国にとって、より強固な医療システムへの投資が必要であることを示している」と話している。

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