コロナで入院の6%が「ブレークスルー感染」 仙台市、重症化なし

仙台市は2日、新型コロナウイルスに感染し、8月末時点で入院中の市内患者148人のうち、6・1%に当たる9人がワクチン2回接種後、2週間が経過して陽性が判明した「ブレークスルー感染」と明らかにした。1回目の接種を終えた入院患者は12人いる。

 市によると、7月15日~8月31日の新規感染者3164人に接種状況を聞き取り、入院患者を含め121人(3・8%)のブレークスルー感染を確認した。8月中旬までは52人だったが、10日前後で69人増えた。
 1回目接種後の感染判明は247人。市の概算ではブレークスルー感染の発生確率は、1回目接種完了時点と未接種の感染確率に比べ、16分の1と低かった。
 市は7月中旬以降に重症化した38人のうち、3人が1回目の接種後だったことも公表した。うち1人は入院中で2人は退院した。現時点でブレークスルー感染後に重症化した例はない。
 市保健所の白岩靖史調整担当課長は「抗体ができる期間や量は個人差がある。それでもワクチン自体の重症化予防効果は十分ある」と分析する。
 1日時点の市内のワクチン接種状況は表の通り。1回目の接種率は50%を超えたが、2回目は38・8%の37万4887人にとどまる。65歳以上の高齢者に限ると、84・2%が2回目の接種を完了している。

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