コロナウイルス捕まえる抗体開発 新薬、マスクへの応用目指す

島根大と長崎大は23日、体内に入った新型コロナウイルスにくっつき、ウイルスが細胞に侵入して増殖するのを防ぐ抗体を5種類、開発したと発表した。治療薬や感染予防用マスクなどへの応用を進めたいとしている。

 島根大の浦野健教授(病態生化学)らはウイルス表面のタンパク質をマウスに投与し、体内でできた14種類の抗体を精製。長崎大の森田公一教授(ウイルス学)の実験で、このうち5種類がウイルスに強く結合できることが分かり、遺伝情報を特許出願した。

 今後は改良し新薬を目指す。またマスクの開発も進行中で、フィルターに抗体を組み込みウイルスを捕らえる機能の実現を図る。

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