コロナ療養施設にリッチモンドホテル 宮城県、300室確保

宮城県は12日、新型コロナウイルス感染症の無症状者向け療養先として、仙台市青葉区の「リッチモンドホテル仙台」(300室)を全館借り上げ、14日に運用を始めると発表した。昨年12月から運用する青葉区の「東横イン仙台駅西口中央」(200室)と合わせ、500室に増やす。
 ホテルや自宅での療養者の容体が急変し、死亡する例が全国で発生。リッチモンドは無症状者、東横インは軽症者とすみ分けを図り、即応態勢を強化する。
 県内の12日午後3時時点での宿泊療養者は過去最多の171人で、稼働率は8割を超えた。療養者の容体急変に備え、東横インには看護師、事務職員が常駐。平日夜間と土日祝日には、仙台市内の9医療機関が輪番制で病床1床を用意する。
 村井嘉浩知事は12日の定例記者会見で「1、2月の感染のピークに備えて確保した」と説明。他の自治体でも療養先として協力するリッチモンドに対し「県民を代表して深く感謝する」と述べた。

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