コンクリ強度不足のツインタワマン 是正工事終え販売再開へ

工事に使っているコンクリートの強度を詳しく調べるため、販売活動が休止されている2棟のタワーマンション「ザ 豊海タワー マリン&スカイ」(東京都中央区、総戸数2046戸)について、設計と施工を担当する清水建設が、是正工事を終えたと23日、発表した。

 三井不動産の子会社で、販売を担当する三井不動産レジデンシャルも同日、購入希望者のうちモデルルーム来場者ら一部に同様の説明を始めており、販売再開への準備とみられる。同社は「現時点で販売に関して、コメントできることはありません」としている。

 豊海タワーをめぐっては、実際に使ったコンクリと同じ材料でつくったサンプル「テストピース」を一定期間後に破壊して強度を測る検査で、一部の強度不足が判明。4月下旬に販売開始予定だったが、強度確認のため延期していた。

 清水建設の発表によると、詳しく調査した結果、原材料の粗骨材(そこつざい)を製造する過程で、天然原石の採掘場所を拡張したため、強度にばらつきがある粗骨材が製造されたことが分かったという。

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