日本フランチャイズチェーン協会が21日に発表した1月のコンビニエンスストア主要10社の売上高は、既存店ベースで前年同期比5・1%増の6050億円と3カ月連続のプラスとなった。昨年は前半の消費不振や10月のたばこ駆け込み需要の反動減などで、調査開始以来、初の年間マイナス成長だったが、不安材料を払拭(ふつしよく)しつつある。
既存店の来店客数が同0・7%増の10億512万人で3カ月連続プラス、平均客単価も同4・4%増の602円で2カ月連続のプラスだった。年明けからの気温低下でホット飲料やおでんなどが比較的好調だったほか、昨年10月に駆け込み需要の反動減で落ち込んだ、たばこの売り上げも回復。金額ベースで売上高全体を押し上げた。
年末から年始にかけ、コンビニ各社は高付加価値のデザートやお弁当の品ぞろえを増やしており、客単価の引き上げにつながった。中には商品がテレビ番組に取りあげられたコンビニチェーンもあり、こうした取り組みやPR効果も、売り上げの伸びに反映したものとみられる。
商品構成別(全店ベース)では、おにぎりや調理パン、乳製品などの日配食品が5・3%増、レトルトやインスタント食品、酒類などを含む加工食品が2・6%増、コピーや宅配などのサービスも5・3%増となったほか、たばこを含む非食品が13・2%と2ケタ増だった。