日本フランチャイズチェーン協会は23日、2014年度の国内コンビニエンスストアの売上高が前年度比5.4%増の10兆1323億円となり、初めて10兆円を超えたと発表した。大手チェーン各社が積極的に出店したためで、店舗数は5.4%増の5万5774店だった。

各チェーンが独自開発しているプライベートブランド商品に加え、レジ横で販売するいれたてのコーヒーや菓子などの売り上げが好調だったという。14年度の コンビニ売上高は、日本百貨店協会の発表による全国百貨店売上高(14年1月〜12月で6兆2124億円)の1.5倍以上に達した。

同 チェーン協会の井阪隆一副会長(セブン―イレブン・ジャパン社長)は23日の記者会見で、「高齢者や働く女性の増加で、家事に費やせる時間が減っている。 頼りになる商品やサービスを提供できれば、店舗拡大のチャンスはまだある」と述べ、さらなる成長に期待感を示した。