コンビニエンスストア大手5社の2013年2月期決算が10日、出そろった。セブン―イレブン・ジャパンなど上位3社は、売上高が伸び、いずれも本業のもうけにあたる営業利益がこれまでで最高となった。
一方、下位2社は減益となった。業界内の競争が激しくなり、各社の体力差が鮮明になってきた。
上位3社は、持ち帰り総菜や弁当の強化でスーパーやファストフードチェーンの利用者を取り込み、自主企画商品(PB)も強化して利益を引き上げた。ローソンの新浪剛史社長は同日、都内で記者会見を開き、「付加価値の高い商品で、売り上げ、利益ともこれまでで最大となった」と強調した。
一方、減益となったイオン傘下のミニストップは、阿部信行社長が9日の決算会見で「販売の伸びが計画通りにならなかった。(上位社との商品力などの差を詰めるのは)そう簡単ではない」と述べた。
主要コンビニチェーンの国内店舗は12年12月末時点で4万6905店舗に達し、「市場はそろそろ飽和状態。つぶしあいが始まってきている」(ファミリーマートの中山勇社長)という。