ゴッホ「ひまわり」公開へ 仙台で来夏、企画展

オランダ出身の画家ゴッホの代表作「ひまわり」を公開する企画展が来年7月15日~8月31日、仙台市青葉区の宮城県美術館で開かれる。損保ジャパン東郷青児美術館(東京)が東日本大震災の復興支援として無償で貸し出す。東北で公開されるのは初めて。宮城県などでつくる実行委員会が25日発表した。
 ひまわりは、ゴッホが1888年に南仏アルルで描いた油彩。アルル時代のひまわりは世界に7点あり、国内では唯一、東郷青児美術館が1987年から常設展示している。ひまわりを貸し出したのは90年の大阪花博など過去4例のみという。
 企画展は、宮城県や、カメイ美術館(仙台市)を運営する総合商社カメイ(同)が東郷青児美術館に働き掛けて実現した。ひまわりのほか、カメイ美術館や宮城県美術館が所蔵する「花」をモチーフとした絵画17点も展示する。
 観覧料は、高校生以下が無料。一般と大学生はそれぞれ700円、500円で県美術館の通常の企画展より低く設定する。
 実行委員長の村井嘉浩知事は記者会見で「未来に向けて歩む被災者の心の支えになる」と強調。損保ジャパンの原田肇東北本部長は「東北の復興支援になることを期待したい」と述べた。

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