サッカー女子 宮城(選抜)V2 東京国体

国民体育大会「スポーツ祭東京2013」第6日は3日、東京都内各地で行われ、サッカーの女子決勝は宮城(選抜)が兵庫(選抜)を1-0で退け、2年連続の頂点に立った。少年男子決勝は東京(選抜)が大阪(選抜)を1-0で下し、3年ぶり6度目の優勝を果たした。
 卓球の少年男子は青森が決勝で愛知を3-0で下し、3連覇を飾った。成年男子決勝は、青森が5月の世界選手権個人戦代表の松平賢二(協和発酵キリン、青森大出)健太(早大、青森山田高出)兄弟のいる東京に0-3で敗れた。東京は2連覇。成年女子はロンドン五輪団体銀メダルの石川佳純(全農)が中心の山口が初制覇した。
 公開競技の高校野球硬式決勝は大阪桐蔭と修徳(東京)が10-10で引き分け、両校が優勝。ともに2度目で大阪桐蔭は2年連続、修徳は20年ぶり。雨で決勝が行われなかった昨年に続いて優勝が2校となった。ラグビー少年男子決勝は東京(選抜)が大阪(選抜)を12-7で下し、19年ぶり3度目の優勝を果たした。
 ▽女子決勝
(味の素スタジアムほか)
宮城(選抜) 1 0-0 0 兵庫(選抜)
         1-0
(宮城は2年連続2度目の優勝)
◎佐々木鮮やか決勝弾
 後半早々に1人が退場となる事態をはねのけ、FW佐々木が同26分、鮮やかな決勝弾。ゴール左でパスを受けると、相手DFをかわして中央へ切り込み、右足でネットを揺らした。「得意としているプレー。GKの動きを見て、空いていた左隅を狙った」と会心の笑顔だ。
 宮城・常盤木学園高の10人と同校OG5人で臨んだ。前半は、ともにU-19(19歳以下)日本代表の伊藤と白木を中心に、前線4人の超攻撃的布陣で主導権を握ったが、なかなかゴールを割れない。
 後半4分にはボランチ平田が2枚目の警告で退場。ゲームプランが狂い、徐々に兵庫の反撃を受けるようになったが、ここでOGがチームを落ち着かせた。
 なでしこリーグ、ベガルタ仙台レディース(仙台L)から参加したGK斉藤は「1人抜けた分のカバーを(ともに早大の)センターバック2人とすぐに確認した」。高校3年の佐々木は「焦りがあったけど、後ろから先輩が声を掛けてくれた」と感謝した。
 昨年の岐阜国体には仙台L単独で臨み、初優勝。阿部監督は「うちら(常盤木学園高)もいるぞという存在感を出せたかな」。宮城の選手層の厚さを見せつけた連覇だった。(東京支社・庄子晃市)

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