仙台市のサックス奏者熊谷駿が、古里を活気づけようと企画した無料ライブ「定禅寺月1ジャズスポット」の第1回が22日午後6時半から、青葉区のせんだいメディアテーク1階である。無料ライブではプロが毎月1回、同区の定禅寺通周辺で、テーマを決めて演奏を披露していく。
初回は「連弾ジャズの世界」と銘打った。「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」などのヒット曲を中心に、ピアノ連弾の醍醐味(だいごみ)を味わえるアレンジなどで、約40分間演奏する。
出演者は全員が仙台市を拠点に活動しており、熊谷のほかピアノ奏者の山中理絵と島末幸子、ベース奏者岩谷真、ドラム奏者岸川雅裕が熱い演奏を繰り広げる。入場は先着順。
熊谷は「ピアノの連弾はテクニックが求められ、息を合わせないと難しいので、実力と経験のある山中さんと島末さんにお願いした。気軽に立ち寄って、ジャズの魅力を知ってほしい」と呼びかける。
協賛社を毎回募り、初回は藤崎(仙台市)や高速(同)、東京の大手企業が協賛する。1口5000円で出資者も募集中だ。出資者には、無料ライブの演奏を収めたDVD送付などの返礼がある。熊谷のホームページ内にある「月1ジャズ-」の特設サイトから申し込む。
定禅寺ストリートジャズフェスティバルや、仙台市出身の高校生が世界的なサックス奏者を目指す漫画「BLUE GIANT」シリーズの人気などもあって「仙台はジャズのまち」という印象を持つ人は少なくない。
熊谷は「仙台は戦後間もない頃から、進駐軍の影響で音楽が盛んだった。昔からジャズと親和性が高い仙台で、毎月無料ライブを行うことでにぎわいを創出し、市全体を盛り上げたい」と張り切っている。
連絡先はキョードー東北022(217)7788。(沼倉淳)