サッポロホールディングス(HD)は10日、飲料メーカーのポッカコーポレーション(名古屋市)との経営統合に向けた協議を始めると発表した。
まず現在約2割を出資しているポッカの株式を追加取得し、子会社化する。
約210億円を投じて投資会社アドバンテッジパートナーズ(AP)や明治製菓などからポッカの株を3月29日付で取得。出資比率を21.4%から85.5%まで引き上げて子会社化し、2012年4月をめどに経営統合する方針だ。
ポッカの営業網を生かして国内の清涼飲料事業を強化するほか、アジアなどでの海外事業を強化する狙い。
国内の清涼飲料事業は競争が激しい中で、少子高齢化を背景に市場の縮小が予想されており、経営統合で生き残りを目指す。統合が実現すれば、サッポロの国内清涼飲料市場のシェアは8位前後になるとみられる。