サッポロ仙台工場併設の「ビール園」が年内で閉園 「ビオトープ園」も 宮城・名取

JR名取駅西口のサッポロビール仙台工場(宮城県名取市)に併設された「仙台ビール園」と「ビオトープ園」が12月29日で閉園することが決まった。サッポロビール(東京)が発表した。

施設の老朽化で

 仙台工場によると、ビール園は施設の老朽化が進み、ビオトープ園は維持管理が難しくなったことが閉園の理由。2022年12月に停止したビール製造設備の撤去後、跡地を一体開発することも検討している。

 ビール園は仙台工場で製造したばかりの生ビールやジンギスカン、バーベキュー料理などが楽しめる場所として、1994年にオープンした。ビール製造停止後も千葉県の工場から生ビールを調達し、営業を継続。コロナ禍で客足が落ち込んだものの、現在はコロナ禍前の9割に回復した。

 ビオトープ園は2001年にビール園東側に開設した。池に泳ぐコイや、ハスの花などを見ながら水辺空間を歩いて回れるスポットとして親しまれている。

 仙台工場は23年10月、缶酎ハイをはじめとする「レディー・トゥー・ドリンク(RTD)」の製造設備を稼働させた。ビール製造設備の撤去工事は26年2月の完了を見込む。

 仙台工場の担当者は「長年愛されたビール園とビオトープ園を閉じるのは心苦しいが、同じように愛される跡地の活用を検討していきたい」と話した。

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