ニューヨーク(CNNMoney) サムスン製テレビの前では発言に気を付けた方がいい。テレビの前で話した言葉はすべて傍受され、インターネットを介して送信されている――。音声でテレビを操作できる「スマートTV」について、韓国サムスン電子がそんな内容の告知を掲載した。
この告知は同社のスマートTVのプライバシーポリシーに掲載された。「私的な会話や重要な情報を含め、言葉を発すればその情報がデータとして傍受され、音声認識機能を通じて第三者に送信されますのでご注意ください」と呼びかける内容。
サムスンによれば、テレビを音声で操作するためには、発話内容を第三者に送信して音声を文字に変換する必要がある。同社はさらに、この機能を改善する必要があるかどうか見極めるための調査目的でも音声内容を収集しているという。
第三者の社名や、その会社が音声データを録音しているかどうかについて、サムスンから返答はなかった。
音声操作機能が有効になっている時は、音声が記録されていることを示すマイクのマークが画面に表示される。音声認識機能は無効にすることもできる。
ただし無効にしたとしても音声は引き続き記録される。サムスンではこの情報を収集し、特定の指示用語がどの程度使われているかを分析する。
サムスンでは「音声データを保持したり、他社に売ったりはしない」「消費者が同意して音声認識機能を利用すれば、音声データがサーバーに送信され、要求されたコンテンツを探してテレビに表示する」と説明している。