全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)は7日、2019年のサンマの水揚げ量が前年比66%減の4万517トンだったと発表した。1969年の約5万2000トンを下回り、統計が残る中で過去最低となった。10キログラム当たりの単価は3160円で前年の1・68倍に高騰した。
発表によると、サンマ漁が盛んな北海道の水揚げ量は前年比63%減の2万1364トン。このうち水揚げが日本一の花咲港(北海道根室市)は61%減の1万6106トンだった。不漁の原因は、台湾や中国の漁獲量増加に伴う資源量の減少や、日本近海の海水温の上昇などが指摘されている。