【モスクワ共同】ロシア政府の国連教育科学文化機関(ユネスコ)委員会のオルジョニキ ゼ書記は、日本のシベリア抑留資料の世界記憶遺産への登録をめぐり、旧日本軍による「南京大虐殺」に関する資料と同様、ユネスコの政治利用であり反対する との見解を示した。ロシア通信が14日、報じた。
同書記は「政治問題をユネスコに持ち込むことには反対だ」と述べ、ロシアが日本側に登録申請をしないよう働き掛けていたことを明らかにした。
日本政府は中国の南京大虐殺に関する登録申請を「ユネスコの政治利用」と批判しているが、同書記は「日本こそが申請によって“パンドラの箱”を開けた」と批判した。